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SegWitとはスケーラビリティ問題を解決する技術

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仮想通貨の世界では、さまざまな改良が日々行われています。その改良の中で、仮想通貨の取引スピードに関する問題を解決したSegWit という仕組みは覚えておいた方が良いでしょう。

この仕組みを採用しているかどうか、もしくはSegWit よりも優良な仕組みが誕生するかどうか、などは仮想通貨価格にも影響してくるからです。今回は、そんなSegWit の仕組みや、開発された背景について解説していきます。

スケーラビリティ問題とは?

SegWitを解説する前に、まずはスケーラビリティ問題から解説していきます。なぜなら、SegWitは元々スケーラビリティ問題を解決するために開発されたからです。つまり、スケーラビリティ問題を理解しないと、SegWitも理解できないということです。

スケーラビリティ問題の概要

スケーラビリティ問題とは、簡単にいうと「取引記録の容量が原因で、たくさんの記録を書き込めないことで取引スピードが遅くなる」という問題です。仮想通貨は、決済スピードなどの「取引スピード」なども魅力の1つなので、スケーラビリティ問題は重要視されたというわけです。

ブロックチェーンの問題

スケーラビリティ問題が発生した背景には、ブロックチェーンの仕組みがあります。そのため、まずはブロックチェーンの仕組みを理解し、その上でスケーラビリティ問題が発生した原因を探っていきましょう。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンとは、仮想通貨の取引を記録する方法です。従来の実物通貨は、金融機関などが中央管理として存在し、送受金のときは基本的に中継を行います。しかし、仮想通貨の場合は、ブロックチェーンによって相互に監視する方法をとっています。

たとえば、A、B、Cという取引があるとしたら、A,B,Cの取引記録は1つのブロックになります。そのブロックを時系列でチェーンのようにつなぐことで、1つ1つの取引を正当化しています。

仮に、Aの取引を改ざんするときは、B以降全ての取引を改ざんする必要があるので、実質改ざんは不可能です。このような仕組みで仮想通貨の取引の安全性は担保されています。

スケーラビリティ問題について

取引記録が書き込まれているブロックは、約10分ごとに新しいブロックが作られています。1つ1つのブロックサイズは1MBと決まっており、その1MB内しか記録を書き込めないということです。

そのため、世界中で更に仮想通貨取引が頻繁に行われたら、ものすごい量の計算処理を行う必要があります。また、ブロックサイズの容量を超えてしまっている取引件数が多くなることでも、取引スピードが遅くなったり、取引手数料が高騰したりという問題が発生します。

このように、ブロック容量によって取引にマイナスが生じる問題を、スケーラビリティ問題といいます。

SegWit とは?

さて、次は本題であるSegWitについて解説します。前項で解説したスケーラビリティ問題を解決するのがSegWitです。SegWitの解説の前に、スケーラビリティ問題を解決するために真っ先に思いつくであろう「ブロックサイズを大きくする」という点の弊害について解説します。

ブロックサイズを大きくする

前項で解説したように、スケーラビリティ問題はブロックサイズの容量の上限が問題でした。そのため、単純にブロックサイズの容量を大きくすれば良いと思うかもしれませんが、そうすると以下の問題が生じます。

参加者が限られる

仮に、ブロックサイズの容量を大きくします。そうなると、膨大なブロックを保存できるだけの、容量の大きい端末が必要になってしまいます。仮想通貨は、ブロックチェーンにより、相互で監視することで正当性を担保する通貨です。

そのため、中央管理者が不在であり、その点が送金スピードや手数料の安さという特徴につながっています。しかし、ブロックサイズの容量を大きくすることで容量の大きい端末の所有者しか参加しなくなれば、そのような仮想通貨の特徴自体がなくなってしまうのです。

マイニングプールの寡占(かせん)化

マイニングプールとは、参加者が共同でマイニング(通貨の新規発行)を行うことです。仮想通貨のマイニングは膨大な計算処理が必要なので、最近ではスケールメリットを活かした大企業の参加が目立ちます。逆にいうと個人でのマイニングが困難になっているということです。

ブロックサイズの容量を大きくするということは、さらに膨大な計算処理が必要になります。そうなると、大企業など高速計算処理ができて、かつ電力の負担が可能な集団がマイニングを寡占(かせん)してしまう可能性があります。※寡占:同一産業内で少数企業が市場を支配する状態。

仮に、特定の団体がマイニングを寡占してしまうと、通貨の保有がその団体に偏ることになるので、仮想通貨の公平性が失われるのです。このような理由で、ブロックサイズの容量を大きくするという手段はとらず、SegWitを開発したというわけです。

SegWit の仕組み

さて、前置きが長くなりましたが、SegWitが開発された背景は上述したことがあります。そんなSegWitの仕組みですが、簡単にいうとブロックサイズの容量を大きくするのではなく、ブロックサイズを圧縮することでスケーラビリティ問題を解決させました。

たとえば、メールで容量の大きいデータを送ろうとすると、容量制限に引っかかり送信できない場合があると思います。その場合、データを圧縮してサイズを小さくしてから送信し、相手先がそれをダウンロードしてから解凍するという手順が取られます。

SegWit の仕組みはこのような現象と似ていると思って良いでしょう。SegWit を利用して、データを圧縮することでブロックサイズを大きくする必要はなくなります。そのため、上述した参加者が限定されたり、マイニングプールの寡占化を懸念したりというリスクが小さくなるのです。

SegWit 採用コイン

SegWit のように、新しいシステムを採用するかどうかは、そのコインによります。上述したように、仮想通貨には中央で管理する機関がないので、採用するかどうかはそのコインの開発者や財団、または主要マイナーなどが決めています。

そんな中、SegWitを採用した、もしくは採用する予定のコインは以下の通りです。
・Bitvon(ビットコイン)
・Groestlcoin(グロイストルコイン)
Litecoin(ライトコイン)
・Vertcoin(ヴェートコイン)
・Monacoin(モナコイン)

SegWitの採用はそこまで進んでいないと言われています。その背景には、「最大で1.7メガ程度までしか拡大できない」などが挙げられています。

また、SegWit以外の解決方法である「ライトニングネットワーク」などの別の手法も開発されています。ライトニングネットワークはSegwitの考えとは違い、オフチェーンと呼ばれるブロックチェーンとは別の場所での取引です。この方法だとブロックチェーンに改良を加える必要がない点が評価されています。

いずれにしろ、仮想通貨にはどのような問題があり、その問題をどのように解決していくか。また、どの仮想通貨でその仕組みを採用するかは注目すべきでしょう。なぜなら、その点は仮想通貨価格に大きく影響するからです。

まとめ

今回は、SegWitの概要や仕組みについて紹介しました。
おさえておきたいポイント
1.スケーラビリティ問題という取引スピードに関する問題がある
2.スケーラビリティ問題を解決するためにSegWitが開発された
3. SegWitの仕組みを簡単言うと「圧縮すること」

今回は、SegWitの仕組みを簡単に解説しました。このような仮想通貨に関する仕組みは進歩していくので、日々確認することが重要です。

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